シャチの紹介

シャチは魚ではなく、海で暮らす哺乳類。クジラやイルカの仲間に分類されます。
おもに水温が低い北太平洋東部、北極、南極の沿岸に生息しますが、極地から赤道直下まで世界のあらゆる海域で見られます。肉食で海の食物連鎖の頂点に立ち、シャチを襲う天敵はこれといっていません。群れで協力して狩りを行うので「海のオオカミ」とも呼ばれています。
体はとても大きく、平均的な体長は7m前後。大きい個体では体長約9.8メートル、体重約10トン、背ビレの高さが2メートルほどになることも。背ビレだけで人の身長を超えてしまうのです。動きは素早く、時速50~60㎞と自動車並みのスピードで泳ぐことができます。色は背側が黒くてお腹側が白く、目の上と背ビレのすぐ後ろに白い模様があることが特徴です。下でも説明しますが、知能が高く、高度な協力プレーで狩りを行う、道具を使うなど知的な行動が観察され、感情も豊かといわれています。
シャチは1種のみですが、生息地によって遺伝的に異なるいくつかのタイプにわけられ、体の特徴や食べるものに違いがあります。これらが亜種や別種になるのではないか、という議論もあります。

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